黒い悪魔

時はナポレオン登場直前のフランス植民地のサント・ドミンゴ
コーヒー農園で働く人々の中に人並みはずれた体と褐色の肌を持つ少年がいた。
彼は農園主と黒人奴隷の間に産まれた混血児であった。
この物語はその彼がフランスに渡り、フランス革命とナポレオン登場による時代の大変革の中で社会の差別や偏見をものともせずに生き抜いていく物語です。
主人公のアレクサンドル・デュマ三銃士等でおなじみのアレクサンドル・デュマの父親で、奴隷の身分からフランス軍の師団長まで上り詰めた人物です。


この本の著者は他にもたくさんの面白い歴史物を書いているんですが、この本はその中ではいまいちな感じですかね。
主人公がアレクサンドル・デュマの父親という点やストーリー自体はとても興味を持てます。
でも、途中から主人公に対してうまく感情移入できない部分が有りましたね。
エピローグまで読み進めると何となく納得できる部分も有るのですが、途中で少し私の気持ちが離れがちな感じがしました。


三銃士等でデュマに興味を持たれた方なら、興味深く読めるかもしれませんね。

黒い悪魔

黒い悪魔