北政所
豊臣秀吉の天下取りから徳川幕府の成立までの時代を扱った本なら必ずふれられる秀吉の正室「北政所」
しかし秀頼を産んだ淀君に関しては詳しくふれられても北政所に関してはふれられることが少なく。
ふれられても秀吉死後は菩提を弔うために高台院を建て、静かに暮らしていた程度の物が少なくない。
この本は彼女が主に秀吉死後の彼女の行動を同時代の日記等から掘り起こして、彼女がどんなことを考えてどのように行動していたのかを詳しく説明しています。
特に豊国社の成立と荒廃、そして復興に関しては具体的に時系列で関係者の行動が書かれています。
天下人の正室である彼女が本当に望んでいたのは何かがよくわかりますし、彼女の本質がよく見えてとても参考になりました。
- 作者: 津田三郎
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1994/07
- メディア: 新書
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