新書日本史4 戦乱と一揆

鎌倉幕府の滅亡から戦国時代時代の初めまでの歴史を、時代にそって説明してある講談社現代新書の新書日本史の第4弾。
中でも山城の国一揆等の一揆に対する権力者側の防衛策等に関する説明は、教科書的な民衆の蜂起を通して民衆が歴史の表舞台に登場したという一面的な見方を離れるいい機会になりました。
もう一つ、室町幕府鎌倉幕府と違い単なる武家政権にとどまらず、日本国王と称した義満のように武家政権の中に朝廷(公家)の権力を取り込んでいく中で公武統一政権=将軍専制政権を目指していく過程が詳しく説明されていてとても参考になりました。

戦乱と一揆 (講談社現代新書 426)

戦乱と一揆 (講談社現代新書 426)