白衣の騎士団

100年戦争を舞台に一人の青年の目を通して描かれた歴史絵巻ですね。
ホームズシリーズで有名なコナン・ドイルの描く歴史物はどんな物か興味があったので読んでみたのですが大正解でした。
魅力的な登場人物達といい、読んでいる人を歴史絵巻に引き込んでいく描写力といい、さすがドイルと言いたいです。
これからしばらくはドイルの歴史物にはまりそうですね。
ただ、私にドイルが描く歴史絵巻をキチンと映像化できるだけの知識がないのが本当に残念です、次読む時はきちんと資料集をそろえて読めば、またいっそう楽しめそうですね。
ちなみに文中にフランス側の登場人物として登場する「デュ・ゲクラン」は「双頭の鷲」の主人公です。
この本も面白いですよ。

白衣の騎士団〈上〉

白衣の騎士団〈上〉

白衣の騎士団〈下〉

白衣の騎士団〈下〉

風魔

様々な伝説に彩られた忍者集団「風魔」がどんな風に描かれているか興味が有りますね。

風魔―長編時代小説 (上)

風魔―長編時代小説 (上)


風魔〈下〉

風魔〈下〉

白衣の騎士団

ホームズシリーズで有名なコナン・ドイルの歴史もの。
百年戦争中の「黒太子」エドワードの騎士団がテーマになっているみたいです。

白衣の騎士団〈上〉

白衣の騎士団〈上〉


白衣の騎士団〈下〉

白衣の騎士団〈下〉

異端の大義

再生巨流」に続く企業物です。
私的は青狼記みたいなのが読んでみたいですね。

異端の大義 (上)

異端の大義 (上)

ウィーンの冬

プラハの春を読んで面白かったので読んでみたのですが、期待していたほどは楽しめませんでした。
前二作にあった様な壮大な歴史のスケールの中で奮闘していた感が薄いような気がしました。
今作では現実にあった某宗教集団の動きを思い起こさせる様な集団が企むテロ事件を防ごうとする主人公と前作から続くロマンスが中心です。
宗教集団のウィーンやヨーロッパでの活動やそれに興味を示す各国の情報機関の動きは面白かったのですが、ロマンスの方は完結編という割にはいまいちでしたね。

ウィーンの冬

ウィーンの冬

イコン

戦争の犬たち 」や「ジャッカルの日」等のベストセラーを生み出したフォーサイスが、共産党体制崩壊直後のロシアを舞台に送る極上のスパイ小説。
共産党体制崩壊直後のロシアに現れた人気政治家。
人当たりがよく、演説も巧みで、大衆に受け入れられ権力の座が間もなく彼の元に転がり込むはずだった。
その彼が政権を握った後に行う極秘プランを記した書類が盗まれる。
盗んだのは文字がかろうじて読めるほどでしかない掃除夫だった。
書類を盗まれた政治家は、書類を取り戻すためにあらゆる手段を使い、そして書類に関する情報を入手したイギリス情報部に激震が走る。
書類には何が書かれていたのか・・・
掃除夫は何故書類を盗んだのか・・・
一時期に比べ落ち着きを取り戻したとはいえ、まだまだ混乱の続くロシアだからこそありそうな話でとても面白く、そして恐怖感のあるストーリーがフォーサイスの持つ重厚な筆致で展開されていきます。
この本の発売当時は、本作が彼の絶筆だとアナウンスされていてとても残念に思っていたのですが、彼はしばらくして戻ってきてくれました。
その時は本当にうれしかった記憶がありますね。
寡作でもいいんでこれからも面白い小説を書き続けてほしいもんです。

イコン〈上〉 (角川文庫)

イコン〈上〉 (角川文庫)

イコン〈下〉 (角川文庫)

イコン〈下〉 (角川文庫)