Twelve Y.O.

沖縄の在日米軍の撤退が実現した、その陰には二つの強力な武器を持つテロリストの陰があった。
一つは最強の電子ウイルス「アポトーシス」、もう一つは最強の兵器と言われる「ウルマ」。
この二つの武器を手にテロリストは米軍が持つ最大の秘密を破壊しに沖縄に向かう。
終戦のローレライ」や「亡国のイージス」で最近注目されている作家「福井晴敏」のデビュー作です。
多少荒削りな所はあると思いますが、話に人を引き込む力は圧倒的で時間を忘れて没頭してしまいました。
読んでいる間ずっと、日本がどうあるべきかを正面から問いかけられている気がしました。
思想的な観点からの国家論に違和感がある方は一度読んでみて下さい、きっと何か感じる所があると思います。
この本は亡国のイージスと物語の背景やキャラクターが似ている所があるので、私的には双子の様な物に感じています。
きっと作者も何か思う所があってもう一度同じテーマにして完成したのが「亡国のイージス」であろうと考えています。
ただ、そうはいってもこの本が面白くない訳では決してありませんので、是非読んでほしい本の一冊です。

Twelve Y.O.

Twelve Y.O.