国銅

奈良天平文化の象徴ともいえる奈良の大仏
日本の仏教が大きく花開いた時代に華々しく登場した大仏は華やかな光に包まれて誕生し、今もその光に包まれている。
この物語はそんな大仏に使うための銅を掘り出す労役に従事させられ、そして故郷長門の国から奈良の地まで連れて行かれて大仏建立の作業に従事した、当時の人々を描いたヒューマンドラマです。
普段私たちが目にするこの時代の文化は貴族達が中心で、当時の一般の人々がどんな生活をしていたのかはほとんど目にすることがありません。
教科書には載らない当時の人々が何を食べ、何を着、何を考えていたのかが生き生きと描写されていてそういった意味でも勉強になる本です。

国銅〈上〉

国銅〈上〉