風魔

後北条氏の覇業を支え、北条氏の滅亡と共に歴史の闇えと消えていった忍者集団「風魔」
この本はその風魔一族でももっとも有名な五代目風魔小太郎と、最後の足利公方氏姫との関係を主軸に物語が進んでいきます。
物語は北条氏滅亡の直前から徳川幕府成立の頃までの歴史の中で、彼らの様々な活動が歴史の渦の中に巻き込まれていき、徳川家康服部半蔵伊達政宗佐竹義重などの有名どころも登場し本当に歴史の世界を堪能できる一作です。
戦国時代が好きな人なら本当に楽しめる一作ですので、是非お読みください。
風魔小太郎は「その姿は、身の丈七尺二寸、筋骨荒々しく、むらこぶあり、眼口ひろく逆け黒ひげ、牙四つ外に現れ、頭は福禄寿に似て鼻高し・・・」等と伝えられていますが、この本はそんな伝説を吹き飛ばすほど人間味あふれる彼の姿が描かれています。

風魔―長編時代小説 (上)

風魔―長編時代小説 (上)

風魔〈下〉

風魔〈下〉