2005-01-01から1年間の記事一覧

真田太平記

鬼平犯科帳などで有名な池波正太郎が描く真田昌幸・真田信之・真田幸村達真田一族の盛衰を圧倒的な迫力で描く大長編物語です。 この本を読めば真田幸隆の登場から上田の陣での昌幸達親子の活躍、大坂の陣での幸村の討ち死にそして信之の徳川時代の活躍と日本…

国銅

奈良天平文化の象徴ともいえる奈良の大仏。日本の仏教が大きく花開いた時代に華々しく登場した大仏は華やかな光に包まれて誕生し、今もその光に包まれている。 この物語はそんな大仏に使うための銅を掘り出す労役に従事させられ、そして故郷長門の国から奈良…

死ぬことと見つけたり

常住坐臥、死と共に生きている葉隠武士。 時は江戸、鍋島藩に幕府の黒い陰謀が降り掛かる。そんな中、戦国の世をいくさ人として過ごし、太平の世になってもその生き方を変えずにいる主人公。 その主人公が己の威信を守るために莫逆の友達と幕府老中との激闘…

凍れる森

凍れる森 (講談社文庫)作者: シ-・J・ボックス,野口百合子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2005/10/14メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る Page Top

天下城

城と言えば石垣に白亜の天守、そんなイメージを持つ人がほとんどであろうが、石垣と天守の組み合わせを持つ城は日本全国にあった城の中でもごく一部でしかない。日本にあった城と呼ばれる物のほとんどは石垣なんかない土と木でできたものである。 石垣を持つ…

ルパン対ホームズ

世界を代表する怪盗と世界を代表する探偵の手に汗握る攻防戦、最後に勝利するのがどちらか? 宝物を狙い忍ぶ込むルパン、そして捕まえようとするホームズ。あるアパートに追いつめて袋のネズミにしたはずのルパンが煙の様に消えてしまう。しかもそんな事が二…

帰化人

日本の発展と技術の進歩の大きな原動力となった帰化人(渡来人)を、彼らが日本に来る事になった様々な事情や彼らが伝えた様々な技術、そして日本人と帰化人との関係を綿密な考証で書いてあります。 現代の日本につながる様々な文化、文字・仏教・法律・織物…

六機の特殊―警視庁特殊部隊

六機の特殊作者: 黒崎視音出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2002/08メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る

イローナの四人の父親

東西冷戦のまっただ中のブダベスト、そこは東西各国のスパイたちが冷戦以上に冷たく、そして熱い戦いが行われていた。 そんな中、アメリカ・ドイツ・イギリス・ロシアの男たちが一人の女性と一夜をともにする。しばらくの日彼らは驚愕の事実を知らされる!な…

クーデター

人気作家「楡周平」のデビュー第二弾。 日本海ではアメリカの原子力潜水艦が故障のため北朝鮮の領海に入り込みそうになってアメリカと北朝鮮の間で緊張感が高まる中、北陸の原発の近くで突然パトカーが襲撃される。それを救援に向かった機動隊も重火器の猛攻…

京都 乙訓・西岡の戦国時代と物集女城

この本を発見したのは遠くはなれた仙台の本屋。懐かしい地名がふと目に入って手に取ってみました。 実はこの本で扱っているのは私の実家の近くで本の中に出てくる地名は懐かしい物ばかりでした。実家を出てから既に一回りを過ぎましたが、地名を見るたびに体…

奇岩城

ルーベンスの名画を狙って伯爵の居城に忍び込んだ盗賊が気づいた家人に撃たれた。しかし絶対に逃げられないはずの盗賊の姿は掻き消えてしまう。 その事件を解決したのはたまたま近くを旅行中に事件の渦中に紛れ込んだ高校生「イジドール・ボートレル」。彼の…

R.O.E 交戦規則

R.O.E 交戦規則作者: 黒崎視音出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2005/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る Page Top

カリオストロ伯爵夫人

ルパンがルパンになる前の物語。けなげな女性に恋をしたルパンは結婚を申し込みに彼女の父親のもとを訪れる。しかし身分を口実に反対された彼は、その父親が持つ秘密をネタに結婚を承諾させようとその秘密を盗み出す。そこに隠された秘密とは・・・。 普仏戦…

謎の大王 継体天皇

大和朝廷の歴史に燦然と異彩を放つ継体天皇。今までの大和育ちではなく、近江の国に生まれ即位後も20年かけて大和に入る事ができた彼の生涯とその歴史的意義を解き明かしていくとても興味深い本です。 記・紀に記されている事とその裏側にある思いを読み解…

新書日本史4 戦乱と一揆

鎌倉幕府の滅亡から戦国時代時代の初めまでの歴史を、時代にそって説明してある講談社現代新書の新書日本史の第4弾。 中でも山城の国一揆等の一揆に対する権力者側の防衛策等に関する説明は、教科書的な民衆の蜂起を通して民衆が歴史の表舞台に登場したとい…

Twelve Y.O.

沖縄の在日米軍の撤退が実現した、その陰には二つの強力な武器を持つテロリストの陰があった。一つは最強の電子ウイルス「アポトーシス」、もう一つは最強の兵器と言われる「ウルマ」。この二つの武器を手にテロリストは米軍が持つ最大の秘密を破壊しに沖縄…

ルチアノの幸運

ベストセラー作家「ジャックヒギンズ」が第二次世界大戦中のイタリア上陸作戦を目の前に、作戦を成功させるために連合軍がとった奇想天外な作戦とは! アメリカマフィアの伝説的なドン「ラッキー・ルチアノ」にまつわる伝説を下敷きに、手に汗握るストーリが…

名刀 その由来と伝説

美術品の中でもファンが多い日本刀。その中でも歴史上の有名人が身につけた刀や様々な伝説に彩られた刀等を紹介していてとても興味深い内容です。 酒呑童子の首をはね、源氏の象徴として崇められた「童子切安綱」、北条一門の宝刀が滅亡後に新田義貞に渡り、…

長州奇兵隊

幕末の歴史はイメージ先行で実際の姿が見えにくくなっていると私は感じています。新撰組なんかはイメージ先行でも実像に関する著作も多くて対比して楽しむ事もできるのですが、奇兵隊に関してはそもそも詳しくふれられている事が少なくなかなか実像にふれる…

怪盗紳士ルパン

今現在も絶大な人気を誇る怪盗ルパン、そんな彼のデビュー作がこの本です。現在も様々な作品に彼や彼のキャラクターを引き継いだ人物が登場していますし(有名どころだとルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫の設定だし、コナンの怪盗キッドはルパンのキャラ…

もう一つ要望

自分の日記をどんな人が読んでいるのかは、皆さん気になっているでしょう。 おとなり日記とかコメント・トラックバックからたどっていく方法もあるんでしょうが、自分の日記をブックマークしたりアンテナに入れてくれている人が一覧でわかればもっと楽しいじ…

魔性の子

ある事件に巻き込まれたために、麒麟としての能力を失ったまま蓬?(現実の日本)に戻ってしまった主人公の周りで次々と怪事件が起きていく。その原因は・・・。 小野不由美のベストセラー小説「十二国記」がシリーズ化される前に出版された、十二国記のサイ…

要望してみました。

はてなアイデアにアイデアを出してみました。自分のページをAnother HTML-lint gatewayでチェックしていた所、サイドバーのところのはてなグラフの画像にALTがついてなかったので、つけてほしいと思いまして。本文の方にはついてるみたいなのでどうせならこ…

地獄の静かな夜

「クリーシィ」シリーズで著名な作家クィネルの短編集。 タイトルを並べると「手錠」「愛馬グラディエーター」「バッファロー」「ヴィーナス・カプセル」「64時間」「ニューヨーク・ニューイヤー」「地獄の静かな夜」の7作品。 人気作家クィネルの人生観…

樅の木は残った

江戸時代の伊達騒動を舞台に、御家のために苦闘する家臣たちを描く山本周五郎の名作。 教科書的な歴史でいえば原田甲斐は大悪人になるのでしょうが、ここでは御家の存続のために「下馬将軍」ともいわれた老中「酒井雅楽頭」と伊達家の実力者「伊達兵部」の懐…

馬産地ビジネス

競馬場では役者は変われど日々舞台が行われている。サラブレッドはその中を颯爽とターフを駆け抜け、勝利した馬は喝采を浴び主人公となり、敗れた馬はひっそりと去っていく。普段私たちがみる競馬が舞台の上だとすると、この本は舞台裏描いた物語です。 その…

NOBUNAGA 信長欧州遠征記

天正10年6月2日、紅蓮の炎に包まれる本能寺を見た人々は信長の死を受け入れた。 しかし、信長は生きていた! 乱世を走り抜けてきた彼は自分の手で安定に向かう日本より、イスパニアの宣教師から聞いた今まだ戦乱に包まれる欧州に興味を抱いたのだ。 そして彼…

燃える男

主人公は戦争の日々につかれてナポリの親友の元を訪れる。そこで新たに紹介された仕事である少女と出会い、そして、主人公の新しい戦いが始まっていく。 この本は以後も続いていく「クリーシィ」シリーズの第一作で以後も続いていくのですが、なんと言っても…

アフリカの蹄

帚木蓬生が描く医療サスペンス。 アフリカの大地で絶滅した天然痘が流行し始めた。そのアフリカで最先端の臓器移植を学ぶ日本人医師がとった行動は・・・。 今、世界各地でテロが起き、そして今恐れられているシナリオの一つが天然痘を使った生物テロ。そん…