奇岩城

ルーベンスの名画を狙って伯爵の居城に忍び込んだ盗賊が気づいた家人に撃たれた。しかし絶対に逃げられないはずの盗賊の姿は掻き消えてしまう。 その事件を解決したのはたまたま近くを旅行中に事件の渦中に紛れ込んだ高校生「イジドール・ボートレル」。彼の…

R.O.E 交戦規則

R.O.E 交戦規則作者: 黒崎視音出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2005/08/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見る Page Top

カリオストロ伯爵夫人

ルパンがルパンになる前の物語。けなげな女性に恋をしたルパンは結婚を申し込みに彼女の父親のもとを訪れる。しかし身分を口実に反対された彼は、その父親が持つ秘密をネタに結婚を承諾させようとその秘密を盗み出す。そこに隠された秘密とは・・・。 普仏戦…

謎の大王 継体天皇

大和朝廷の歴史に燦然と異彩を放つ継体天皇。今までの大和育ちではなく、近江の国に生まれ即位後も20年かけて大和に入る事ができた彼の生涯とその歴史的意義を解き明かしていくとても興味深い本です。 記・紀に記されている事とその裏側にある思いを読み解…

新書日本史4 戦乱と一揆

鎌倉幕府の滅亡から戦国時代時代の初めまでの歴史を、時代にそって説明してある講談社現代新書の新書日本史の第4弾。 中でも山城の国一揆等の一揆に対する権力者側の防衛策等に関する説明は、教科書的な民衆の蜂起を通して民衆が歴史の表舞台に登場したとい…

Twelve Y.O.

沖縄の在日米軍の撤退が実現した、その陰には二つの強力な武器を持つテロリストの陰があった。一つは最強の電子ウイルス「アポトーシス」、もう一つは最強の兵器と言われる「ウルマ」。この二つの武器を手にテロリストは米軍が持つ最大の秘密を破壊しに沖縄…

ルチアノの幸運

ベストセラー作家「ジャックヒギンズ」が第二次世界大戦中のイタリア上陸作戦を目の前に、作戦を成功させるために連合軍がとった奇想天外な作戦とは! アメリカマフィアの伝説的なドン「ラッキー・ルチアノ」にまつわる伝説を下敷きに、手に汗握るストーリが…

名刀 その由来と伝説

美術品の中でもファンが多い日本刀。その中でも歴史上の有名人が身につけた刀や様々な伝説に彩られた刀等を紹介していてとても興味深い内容です。 酒呑童子の首をはね、源氏の象徴として崇められた「童子切安綱」、北条一門の宝刀が滅亡後に新田義貞に渡り、…

長州奇兵隊

幕末の歴史はイメージ先行で実際の姿が見えにくくなっていると私は感じています。新撰組なんかはイメージ先行でも実像に関する著作も多くて対比して楽しむ事もできるのですが、奇兵隊に関してはそもそも詳しくふれられている事が少なくなかなか実像にふれる…

怪盗紳士ルパン

今現在も絶大な人気を誇る怪盗ルパン、そんな彼のデビュー作がこの本です。現在も様々な作品に彼や彼のキャラクターを引き継いだ人物が登場していますし(有名どころだとルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫の設定だし、コナンの怪盗キッドはルパンのキャラ…

もう一つ要望

自分の日記をどんな人が読んでいるのかは、皆さん気になっているでしょう。 おとなり日記とかコメント・トラックバックからたどっていく方法もあるんでしょうが、自分の日記をブックマークしたりアンテナに入れてくれている人が一覧でわかればもっと楽しいじ…

魔性の子

ある事件に巻き込まれたために、麒麟としての能力を失ったまま蓬?(現実の日本)に戻ってしまった主人公の周りで次々と怪事件が起きていく。その原因は・・・。 小野不由美のベストセラー小説「十二国記」がシリーズ化される前に出版された、十二国記のサイ…

要望してみました。

はてなアイデアにアイデアを出してみました。自分のページをAnother HTML-lint gatewayでチェックしていた所、サイドバーのところのはてなグラフの画像にALTがついてなかったので、つけてほしいと思いまして。本文の方にはついてるみたいなのでどうせならこ…

地獄の静かな夜

「クリーシィ」シリーズで著名な作家クィネルの短編集。 タイトルを並べると「手錠」「愛馬グラディエーター」「バッファロー」「ヴィーナス・カプセル」「64時間」「ニューヨーク・ニューイヤー」「地獄の静かな夜」の7作品。 人気作家クィネルの人生観…

樅の木は残った

江戸時代の伊達騒動を舞台に、御家のために苦闘する家臣たちを描く山本周五郎の名作。 教科書的な歴史でいえば原田甲斐は大悪人になるのでしょうが、ここでは御家の存続のために「下馬将軍」ともいわれた老中「酒井雅楽頭」と伊達家の実力者「伊達兵部」の懐…

馬産地ビジネス

競馬場では役者は変われど日々舞台が行われている。サラブレッドはその中を颯爽とターフを駆け抜け、勝利した馬は喝采を浴び主人公となり、敗れた馬はひっそりと去っていく。普段私たちがみる競馬が舞台の上だとすると、この本は舞台裏描いた物語です。 その…

NOBUNAGA 信長欧州遠征記

天正10年6月2日、紅蓮の炎に包まれる本能寺を見た人々は信長の死を受け入れた。 しかし、信長は生きていた! 乱世を走り抜けてきた彼は自分の手で安定に向かう日本より、イスパニアの宣教師から聞いた今まだ戦乱に包まれる欧州に興味を抱いたのだ。 そして彼…

燃える男

主人公は戦争の日々につかれてナポリの親友の元を訪れる。そこで新たに紹介された仕事である少女と出会い、そして、主人公の新しい戦いが始まっていく。 この本は以後も続いていく「クリーシィ」シリーズの第一作で以後も続いていくのですが、なんと言っても…

アフリカの蹄

帚木蓬生が描く医療サスペンス。 アフリカの大地で絶滅した天然痘が流行し始めた。そのアフリカで最先端の臓器移植を学ぶ日本人医師がとった行動は・・・。 今、世界各地でテロが起き、そして今恐れられているシナリオの一つが天然痘を使った生物テロ。そん…

続813

前作からの続編。 さすがルパンシリーズの最高傑作と言われているだけあって、答えがわかったと思ったらひっくり返るの連続で、最後の最後までハラハラドキドキしました。最後の1ページまで楽しめますよ。 前作にもまして、外に対しての自信家で冷笑家でいる…

人名用漢字の戦後史

最近周りで子供が産まれたので何となく気になりました。人名用漢字の戦後史 (岩波新書 新赤版 (957))作者: 円満字二郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2005/07/20メディア: 新書 クリック: 30回この商品を含むブログ (35件) を見る Page Top

813

皆さんご存知の「怪盗ルパン」シリーズ。今秋生誕100周年記念で映画化されるために再販されてました。 ルパンシリーズは小学校の時に読んだだけなので、原作がどんなものかと思って読んでみました。 推理小説なので中身は詳しくは書きませんが、イメージ…

臓器農場

最近は特別なニュースとして報道されずに、少しずつ一般的になった脳死患者からの臓器移植。その中で最近議論されているのが、現在は禁止されている子供の脳死患者からの臓器移植。 先天性の病気などで臓器移植しか治療方法が無いにも関わらず、子供からの臓…

真相 里見八犬伝

小学生の時に子供向けの本で読んだ事のある里見八犬伝。昔から原作を読んでみたかったので図書館で見かけたとたん借りてました。 家に帰って読んでみたらこの本は期待していた歴史を題材にとったファンタジーの原作ではなく、正統派の歴史小説でした。 戦国…

楊家将

ハードボイルド作家北方謙三が描く歴史もの。私はこの作者の現代物も好きだったんですが、歴史物の方が数段面白く感じますね。 今回は中国の歴史上の人物、楊業とその一族の物語。 中国では三国志や水滸伝にひけをとらない有名な物語で京劇等では有名な演目…

黄昏の岸 曉の天

これから明るい未来が待ち受けているかと思われた国に、一転暗雲が現れる。 シリーズの中でも読ませる本だと思いますね。 いろいろ面白いと思える部分があるんですが、とにかく読んでみないとこの面白さは伝わらないと思います。 しかし、読んでて思ったのが…

閉鎖病棟

普段私たちが目にする事の無い精神病院を入院患者の目を通して書いています。 精神病院内の日常やそこで起こる様々な出来事、現役精神科医の作者が描くヒューマンドラマ。 小説の中で登場人物の心理描写は秀逸です。 1995年山本周五郎賞受賞わたしはこの賞の…

ヒトラーの防具

統一されたドイツで現地の人々に剣道を教えている駐在邦人。 そんな彼の元に旧東ドイツ地域の大学に昔の剣道の防具らしきもののがあるとの情報が入る。 そこで彼がみたものは・・・。 そんな書き出しで始まる第二次大戦中のドイツを舞台に繰り広げられるスト…

風の万里 黎明の空

前作の「月の影 影の海」に引き続きの物語です。 前作の終盤の盛り上がりが今回の作品でさらにヒートアップしてますね。 前作では張られた様々な伏線がここで結実して魅力的なストーリーになってます。 今の世の中、政治にあまり関心を持たない風潮がありま…

月の影 影の海

これはいいですね、読み応えがあって! このシリーズはこの本から始まったので、今まで謎だった事やよくわからなかった事が丁寧に書かれていて、改めて世界観に圧倒されました。 最初は何となく軽い感じで話が進んでいったんですが、後半にかけて盛り上がっ…